UNIXとオープンソースの歴史まとめ

2022年12月06日
 
2023年03月22日

OSSは誰でも修正や利用・再配布が可能なソースコードです。
ITの発展にはOSSが不可欠であり、世界的にも現在、非常に重要なものとなっています。

今回はそんなオープンソースの歴史と、それに関わるUNiX(LinuxやMAC OSの先祖)に関してまとめました。

OSSの起源

オープンソース自体は1960年代から大学や研究機関で既に行われていました。しかし、1990年代になりソフトウェアの商業化が進展してくるとオープンソースを制限する動きが出てきました。そんな状況を大きく変えた出来事がRichard Stallmanのフリーソフトウェア推進運動でした。

MITの研究所に所属していたRichard Stallmanはソフトウェアの制限の動きを懸念し、GNUプロジェクト(UNIX互換OSや関連ツールをフリーソフトで作ることを目指すプロジェクト)やFSF(フリーソフトウェア財団)を立ち上げました。そしてフリーソフトを定義し、フリーソフトウェアの推進運動を始めました。その途中でライセンスとして考案されたものにはGNU GPLなどがあります。

その後、NetscapeによりWEBブラウザのソースコードの公開をきっかけにOSSという言葉が誕生しました。

OSSの普及

1990年代後半には、フリーソフトウェア運動を引き継いだ共有文化の再興や、OSSの概念が企業・商業の世界にも浸透していきました。このとき商用・企業向けの利用が円滑に進むようにOSSを再定義したのがEric Raymondでした。

このころに現在のOSSという言葉が誕生しました。Eric Raymondらを中心にOSSをビジネス向けの利用を促進や、OSSの商標登録によるOSSの保護が行われ、個人の開発者だけにとどまらず大幅にOSSが普及することとなりました。

Richard StallmanとEric Raymond

reverseProxy

Linuxカーネル自体はフィンランド出身のLinus Torvaldsにより作成されましたが、Richard StallmanとEric RaymondはLinuxの普及に大きく貢献しました。

Richard Stallmanはフリーソフトウェアのカリスマ的存在であり、「自由な」ソフトウェアの開発を推進しています。一方でEric Raymondはアンチビジネス志向であることが知られています。

Eric Raymondはオープンソースの伝道師と呼ばれ、「オープンソース」は彼らがフリーソフトウェアに替わるものとして提唱した言葉です。Eric Raymondは「フリー」という言葉がビジネスと相性が悪いと考えました。そのため彼はビジネス志向であることが知られています。

まとめ

このように、Richard StallmanとEric RaymondはOSSの普及に大きな役割を果たしました。
Stallmanはフリーソフトウェアの普及に力を注ぎ、Eric Raymondはビジネス向けのOSSの利用を推進しました。

彼らの取り組みにより、OSSは現代のソフトウェア産業において重要な役割を果たしています。

今日では、OSSは多くの企業や組織によって利用され、世界中の開発者たちによって支えられています。OSSのコミュニティは、開発者たちが自由にソフトウェアを開発・改良することを可能にし、新しい技術やアプリケーションの開発にも繋がっています。
OSSは、今後も技術革新やビジネスの進化において重要な役割を果たし続けることが期待されています。

ここでご覧くださりありがとうございました。

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