こんにちはゆーろんです。
先日、Amazonにて台湾の企業であるAlfa Networkの提供するAWU036シリーズのAWUS036ACUを購入しました。
このデバイスはWIFIのMonitor Modeが対応しているようではありますが、実際の動作報告がネット上で少ないため今回は動作報告とレビューをしたいと思います。
なお、結論から言うとはKali Linux 2023においてMonitor Modeに対応していることが実際に確認できました。
Alfa AWUS036ACU
Alfa AWUS036ACUはAlfa社が出しているWifiアダプタです。
ALfa社の提供するWIFIアダプタで有名なものにはAWUS036ACHなどがあります。
なおAWUS036ACUのスペックは以下の通りです。
パラメータ | 値 |
---|---|
WIFI対応規格 | IEEE 802.11(b,g,n,ac) |
周波数帯 | 2.4GHz(最大 300Mbs), 5.0GHz(最大 867Mbps) |
セキュリティ対応規格 | WEP, WPA, WPA2, WPA3 |
公式の対応デバイス | Windows, MaCOS |
ALFA 802.11ac AC1200 MU-MIMO USBアダプター (AWUS036ACU)が無線LAN子機ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。タイトル
Amazon | ALFA 802.11ac AC1200 MU-MIMO USBアダプター (AWUS036ACU) | Alfa | 無線LAN子機 通販
使用されているほとんどのWIFIは未だにIEEE802.11(b,g,n,ac)が多いので通常の検証には十分なデバイスだと思います。
なお、関連製品のAWUS036ACHはIEEE802.11aをこれに加えて対応しています。
検証環境
検証環境はLive SSD(USB)のKali Linuxで検証を行いました。
VirtualBoxやVMwareなどの仮想環境、ホスト機のハードディスク/SSD上のKali Linuxでの動作検証は行っておりませんので、ご了承ください。
Monitorモードの使用確認
まずAWUS036ACUがKali Linuxで使用できるようにするためにドライバをインストールする必要があります。
ドライバは以下リポジトリのものを使用しました。
GitHub - morrownr/88x2bu-20210702: Linux Driver for USB WiFi Adapters that are based on the RTL8812BU and RTL8822BU Chipsets - v5.13.1
Linux Driver for USB WiFi Adapters that are based on the RTL8812BU and RTL8822BU Chipsets - v5.13.1 - morrownr/88x2bu-20
ダウンロードする場合は上記リポジトリのREADMEに従ってください。
検証はkali Linuxに標準搭載されている「airmon-ng」を利用して行いました。
モニターモードへの変更手順は以下の通りです。なおifconfigを利用しているため管理者権限で実行してください。
- 接続したAWUS036ACUのWIFIアダプタのインターフェイスをifconfigなどで確認する
- 現在のWIFIアダプタのモードをiwconfig <インターフェイス>で確認する
- モードがmonitorではない場合は以下手順を実施する
- ifconfig <インターフェイス> downでwlanインターフェイスを停止する
- iwconfig <インターフェイス> mode monitorでモニターモードに変更し、ifconfig <インターフェイス> up でインターフェイスを起動する
- iwconfig <インターフェイス>でモニターモードなのを確認する
では実際にモニターモードでAPスキャンを行います。
airodump-ng <インターフェイス>を入力します。
スキャンに成功すると以下のように表示されます。
BSSIDが表示されていますね!
なお終了はCtrl+Cを押すことで可能です。
モニターモードからマネジメントモードへの変更は先ほど紹介した手順でmodeをmanagedにすることで可能です。
これで無線LANの調査が行えるようになりました。
まとめ
自分はKali Linuxの環境にLive USBを使用しているのですが、Live USBでやるとホスト本体のOSが綺麗なままなので便利です。
ハッキングラボには専用の物理ホストを用意してそこに仮想環境で複数仮想マシンを立ててネットワークからアクセスするのがいいように個人的には思えます。
まあデバイスが増えるというデメリットはありますが…
話が逸れましたが、これでWIFIの研究用の環境ができたので少しずつ検証していきたいと思います。
また海外のサイトやYoutubeだとWifiのモニターモードに対応しているデバイスに関して紹介している動画がいくつも上がっているのでそこから購入するデバイスの情報を入手するのはありかもしれません。
ここまでご覧下さりありがとうございました(^^)/