【Linux】Linuxの基本コマンド一覧 1

2023年04月12日
 
2023年04月11日

こんにちは、ゆーろんです。

Linux(Unix)のコマンドのうち、基本操作に関するコマンドやシステム管理に関するコマンド、ファイルやテキスト操作に関するコマンドをまとめました。コードを入力する際のリファレンスとして利用できます。

基本操作コマンド

基本操作コマンド一覧

コマンド オプション 説明 使用例
pwd 現在のディレクトリの位置を表示 pwd
cd -, ~ , .. ディレクトリ移動(- で直前, ~でホーム, ..で1つ上) cd (ディレクトリ名)
ls -a, -l , -dなど 現在のディレクトリにあるファイル群を表示 ls -a
mv ディレクトリやファイルの移動と名前変更 mv (移動元) (移動先)
cp -i, -p, -vなど ファイルやディレクトリをコピーする cp (移動元) (移動先)
mkdrir ディレクトリの作成
rmdir ディレクトリの削除
rm -i, -rなど ファイルやディレクトリの削除
find -nameなど ファイルの検索 find /-name ファイル名
clear cuiの表示内容をクリアする
history コマンドの履歴を表示する
cat テキストファイルの中身を一気にすべて表示する cat (ファイル名)
less テキストファイルを少しずつ閲覧する less (ファイル名)
more ファイルをページ単位で閲覧する more (ファイル名)
touch ファイルを作成する touch (ファイル名)
file ファイルの種類を調べる
vi Linux標準テキストエディタ vi でテキストファイルを編集 vi (ファイル名)
view Linux標準テキストエディタ vi でテキストファイルを閲覧

ls コマンド

現在ディレクトリのファイル一覧表示するコマンドです。

オプション一覧

オプション 説明
-a 隠しファイル(.ファイル名)を含む全てのファイルを表示
-l ファイルの詳細(ファイルタイプ, パーミッション, サイズ, タイムスタンプなど)も表示
-1 縦に並べて表示する
-t 更新時間順(昇順)に並べる
-S ファイルサイズ(大きい順)で並べて表示
-X 拡張子ごとにまとめて表示
-R サブディレクリの中身も表示
–full-time タイムスタンプの詳細も表示する
-r 逆順で表示する

使用例

# ファイル更新日順に表示
localhost:/home$ ls -lt
total 8
-rw-r--r--    1 root     root             0 Sep 13 09:40 hoge2.txt
-rw-r--r--    1 root     root             0 Sep 13 09:12 hoge.txt
drwxr-xr-x    2 root     root            37 Sep 13 09:12 sample2
drwxr-xr-x    2 root     root            37 Sep 13 09:12 sample

cp コマンド

ファイルやディレクのコピーをするコマンドです。

オプション一覧

オプション 説明
-i 上書き前に確認
-v 実行内容の表示
-n 存在するファイルの上書き制御
-f 強制的に上書き
-b 上書きファイルのバックアップ生成
-s 接尾語 バックアップファイル生成時、ファイル名末尾に付ける文字
-r サブディレクリも含めてコピーする

使用例

# ディレクトリAをディレクトリBにコピー
localhost:/home$ cp -r dirA dirB	

find コマンド

ファイルやディレクを検索するコマンドです。

オプション一覧

判別式 説明 使用例
-name ワイルドカードを使用してファイルやディレクトリ名の一部のみ指定した検索
-atime 任意の日数にアクセスされたファイルやディレクトリを検索 find 検索先 -atime 日数
-mtime 任意の日数に更新されたファイルやディレクトリを検索 find -mtime 日数
-amin 任意の分数にアクセスされたファイルやディレクトリを検索 find 検索先 -amin 分数
-mmin 任意の分数に更新されたファイルやディレクトリを検索 find -mtime 分数
-type f ファイルのみを対象とし検索 find ファイル名 -type f
-type d ディレクトリを対象とし検索 find ディレクトリ名 -type d
-empty ファイル容量が0のファイルやディレクトリを対象とし検索 find 検査元 -empty
-size ファイル容量を指定し検索 find 検索元 -size ファイル容量
-perm パーミッションで検索 find 検索元 -perm パーミッション
-and 複数の条件を使ってすべての条件に当てはまるファイルやディレクトリを検索 find 検索元 検索条件1 -and 検索条件2
-or 複数の条件を使っていずれかの条件に当てはまるファイルやディレクトリを検索 find 検索元 検索条件1 -or 検索条件2
-not 条件に当てはまらないファイルやディレクトリを検索 find -not 検索元 検索条件

使用例

$ find 検索先 -name ファイル名/ワイルドカード

システム・アカウント管理 コマンド

システム・アカウント管理 コマンド一覧

コマンド オプション 説明 使用例
su -m, -, -c など ユーザ切り替え/rootユーザになる(suのみ) su (ユーザ名)
shutdown -r, -hなど シャットダウン shoutdown now
reboot 再起動
hostname ホスト名を表示
groups 所属グループを表示
chown ファイルの所有者をuserに変更 chown (user) (file)
chgrp ファイルの所有グループをgroupに変更 chgrp (group) (file)
useradd 新しいユーザを登録 useradd (new_user)
userdel ユーザを削除 userdel (user)
gropadd 新しいグループを登録 groupadd (new_group)
gropudel グループを削除 groupdel (group)
passwd 指定ユーザのパスワードを設定 passwd (user)
who 現在ログインしているユーザを表示
whoami 現在のログイン名を表示
last ログイン履歴の表示
ppasswd パスワードの変更
sudo -uなど rootユーザでコマンドを実行する(rootユーザしか使えない) sudo (コマンド)
exit rootユーザ状態のログアウト

shutdown コマンド

shutdownはコンピュータを停止するコマンドです。

shutdownを行うと、コンピュータに接続しているユーザーにも影響が出るのでroot権限の管理者でなければshutdownコマンドは使えません。

オプション一覧

オプション 説明
-h コンピュータの電源を切る
-r コンピュータを再起動する
-c 動作中のshutdownをキャンセルする
-k 接続している端末にメッセージを送る

使用例

# 9:00にshutdownしたい場合にメッセージを送るコマンド
$ shutdown -k 9:00

suとsudoの違い

suは切替先ユーザー(root)のパスワードが要求されるのに対し、sudoは元のユーザーのパスワードが要求される。

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sudoとsuの違い【Linux】

違い sudo(substitute user doの略)・・・ スーパーユーザー(root)としてコマンドを実行するためのコマンド。 (オプションをつけると他のユーザーとしてもコマンドを実行できる) 例えばabcユーザーでsudoコマンド

chmod コマンド

chmodコマンドの説明

ファイルやディレクトリのアクセス権(パーミッション)を変更するためのコマンドです。

chmodコマンドにおける指定するパラメータであるモードは「所有者」「所有グループ」「それ以外(他人)」のアクセス権を表します アクセス権の番号はパーミッションの和をとることで算出できます。

# 全ユーザ、全グループで読み書き実行など全て可能
$ chmod 777 ファイル名

パーミッション

ファイルやディレクトリのパーミッションは、「r(読み出し可能)」「w(書き込み可能)」「x(実行可能)」の3つのアルファベットで表します。

パーミッション 数値 意味
r 4 読み出し可能(ディレクトリの場合は、ファイル一覧の表示の許可)
w 2 書き込み可能(ディレクトリの場合は、ファイルの追加/削除の許可)
x 1 実行可能(ディレクトリの場合は、cdコマンドでそのディレクトリに入れるか)
0 許可がない

よく使うアクセス権(モード)パラメータ

数値 内容
7 読み書き実行など全て可能
5 読み取りと実行が可能
4 読み取り専用
0 全て不許可

テキストとファイル操作に関するコマンド

テキストやファイル操作に関するコマンド一覧

コマンド オプション 説明 使用例
head ファイルの先頭から表示
tail -, =+など ファイルの末尾から表示
grep -i, -Eなど ファイル中の文字列に対して正規表現を使って検索し表示 grep (検索文字列) -rl (dir)
sed 文字列置換 sed -e s/(pattern)/(replacement)/g (file)
wc ファイルの行数、単語数、文字数を表示
diff fileAとfileBの差分(変更点)を表示 diff (fileA) (fileB)
cut -d, -fなど 各行から文字を切り出して表示
uniq 連続している重複行を削除して表示
sort 行単位で並べ替えを行う(アルファベット順)
nkf –guess, -eなど 文字コードを調べる/変換

grep コマンド

ファイル中の文字列に対して正規表現を使って検索し表示するコマンドです。

$ grep 検索正規表現 ファイル名

オプション一覧

オプション 説明
-i 大文字と小文字を区別せず検索する
-E 拡張正規表現で検索を行う
-e 一致処理に指定した正規表現を使う
-v 一致しないものを検索する
-n 検索結果に行番号を表示する
-l 検索結果にファイル名のみ表示する
-h 検索結果にファイル名を表示しない
-o 検索結果に一致した文字を表示する
-C 検索結果に一致した箇所から前後に指定した行数表示する
-r ディレクトリ内も検索対象とする
-L 検索した結果、該当しなったファイルを表示する

使用例

OGPサムネイル

grepコマンドの詳細まとめました【Linuxコマンド集】

grepはファイル中の文字列に対して正規表現を使って検索し表示するLinuxコマンドだ。このページではgrepの基本操作を解説する。

おまけ

コマンドを調べる man コマンド

man コマンドを使うことで対象のコマンドの使い方や使用できるオプションを調べることができます。

$ man コマンド名

Linuxのショートカット

ショートカットキー 説明
↑ ↓ コマンド履歴を順に表示
tabキー フォルダやファイル名の予測変換
Ctr(control) + a カーソルを先頭に
Ctr + e カーソルを終端に
Ctr + b カーソルを一文字戻す
Ctr + f カーソルを一文字進める
Ctr + d カーソル位置の文字を消す
Ctr + h カーソル位置の左側の文字を消す
Ctr + w カーソル位置の左側の単語を消す
Ctr + r コマンド履歴の中で検索する

その他のLinuxコマンド

コマンド 説明
stty -a 端末に関する情報を表示
date 現在日時・時刻の表示
watch -n 1 date 時計を常時表示

参考資料


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Linux コマンド一覧表 - Qiita

機能に続いてLinuxのコマンドについてまとめようと思います。詳細コマンドmanコマンド(コマンド内容表示)基本の前にmanコマンドを書きます。対象のコマンドの使い方や使用できるオプションを…

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タグ: LinuxLinux基礎

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