Vagrant+VirtualBoxで仮想サーバ構築①Webサーバ編

2023年07月30日
 
2023年07月30日

こんにちは、ゆーろんです。
今回はVagrant+VirtualBoxでWebサーバをローカルで建ててみますので、手順をまとめます。

説明

初めに今回の使用技術とAlmaLinuxに関して説明します。

VirtualBoxとは

ホスト型の仮想化ソフトウェア。

Oracle VirtualBox

Vagrantとは

一言でいうと仮想マシンなどを簡単に構築/操作するためのソフトウェア。

VirtualBoxやVMwareを直接操作せずともエージェントとして操作できる。
ちなみにTerraformと同じHashiCorp製。

OGPサムネイル

Vagrant by HashiCorp

Vagrant enables users to create and configure lightweight, reproducible, and portable development environments.

AlmaLinuxについて

RHELのクローン。
サーバ用Linuxの事実上の標準だったCentOSの開発終了に伴い、AlmaLinuxまたはRockyLinuxに移行するケースが多い模様。

今回の環境ではAlmaLinux9を使用します。

OGPサムネイル

環境

  1. VirtualBox 7.0.8
  2. Vagrant2.3.6
  3. AlmaLinux 9

構築手順

Vagrant+VirtualBoxの環境構築に関しては割愛。

Vagrant+VirtualBoxの設定

任意のフォルダを作成し、下記コマンドを実行。


vagrant init almalinux/9

生成されたvagrantfileを以下のように編集(コメントアウトは省略しています)。


Vagrant.configure("2") do |config|
  
  config.vm.box = "almalinux/9"
  config.vm.hostname = "test-web-server"

  
  config.vm.network "forwarded_port", guest: 80, host: 8080, host_ip: "127.0.0.1"

  
  config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"

  
  config.vm.synced_folder "ここに保存場所の絶対パスを指定", "/var/www/html/"

  
  config.vm.provider "virtualbox" do |vb|
     # Display the VirtualBox GUI when booting the machine
     vb.gui = true
  
     # Customize the amount of memory on the VM:
     vb.memory = "1024"
  end
end

以下コマンドで仮想マシンの作成と実行


vagrant up

以下コマンドで接続。
なおTeraTermで接続する場合はIPアドレスは上記設定の場合、192.168.33.10で接続

Vagrantで仮想マシンを作成した場合、デフォルトでユーザ名とパスワードは共に「vagrant」となる。


vagrant ssh

AlmaLinuxの設定

今回はSELinuxの無効化を行う。
下記コマンドで確認


getenforce

永続無効化は以下の通り。
また、デフォルトのロケール設定がUSなのでキーの入力対応表も記載しておきます。


vi /etc/selinux/config
SELINUX=disabled
入力 入力文字
Shift + ; :
^ =

再起動する。


reboot
SELINUX=disabled

AlmaLinux9にはデフォルトでFireWallのインストールはされていない。

image1

そのためFireWallのインストールを行う。
設定は以下の通り。


# インストール
sudo dnf install firewalld
# 起動設定
sudo systemctl start firewalld.service
sudo systemctl enable firewalld.service
# ポートの確認
firewall-cmd --list-all

Apacheのインストール

今回はApacheで建てるので、Apacheのインストールを行う。


# インストール
sudo yum install httpd
# 起動設定
sudo systemctl start httpd.service
sudo systemctl enable httpd.service
# 起動確認
sudo systemctl status httpd.service
# ポートの開放と確認
firewall-cmd --zone=public --add-service=http --permanent
firewall-cmd --list-all

httpdサービスの起動とポート開放の確認ができたら、ホストマシン上のブラウザでhttp://192.168.33.10にアクセス。

image2

上記のように表示されたらおk。

おまけ

AlmaLinuxをインストールした時点でロケールとキーボード入力の設定はUSになっています。
ロケール/キーボード設定の変更方法をまとめます。


# ローケールの確認
localectl
# ロケール設定の日本語化
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.utf8
# 上記ができない場合下記コマンドでインストール
sudo dnf install glibc-langpack-ja
image3

キーマップも変更してみます。

image4
よろしければシェアしてくださいね!
タグ: ApacheVirtualBox

関連記事